ギターのピックアップのようなものを作るにしても、ワイヤーをいつまでも手で巻いていくのは無理なので、先にワインダー(のようなもの)を作ることにした。
材料
- 板材
- 木材ブロック
- L字金具
- モーター、ギヤボックス
- プーリー、ネジなど
- Raspberry Pi Pico、 Nch MOSFET など
作り方
作り方と言っても、適当に材料を買ってきて、考えながら組み立てていくだけ。要するに手で巻く代わりにモーターで巻けるようにしていく。
モーターとギヤボックスはタミヤの「4速クランクギヤーボックスセット」。ギヤ比 441:1 にしてみたけれどちょっと遅すぎるかもしれない。
プーリーもタミヤの「プーリー(L)セット」。ワイヤーをひっかける部分に使ったり、ボビンを固定する部分の土台にしたりした。
Raspberry Pi Pico は PWM 出力を MOSFET のゲートにつなぐ。ドレーンとモーターの一方の端子を接続し、もう一方の端子は GND に。PWM のデューティーでモーターの回転速度を調節できるようにした。なおソースコードはこちら。
板材や木材の上にモーターや金具を設置する。ボビン固定部はホットボンドでネジをプーリーに固定してギヤボックスのシャフト先端に設置。
モーターを実際に動かしながら様子をみて、設置位置などを微調整して、いちおう完成。配線はブレッドボードやワニ口クリップなど仮のものなので、ショートしないように気をつけながら動かす。
ワイヤーを巻いていく
1600周くらい手で巻いていたボビンを固定して、それ以降をこのワインダーで巻いてみた。
PWM のデューティーを最大にしても1秒に1回転くらいしかしないので時間はかかる。またワイヤーを押さえたりしないと緩みやすい。あとモーターの音がうるさい。それでも手巻きと比べれば楽だった。回転数カウント機能がないので正確な巻き数はわからないが、目分量で3000~3500程度だと思われる。
今後
巻いたコイルは、前回同様ポッティングを施すなどしてピックアップとして仕上げていく予定。
ワインダーはブレッドボードでの仮の配線をユニバーサル基板に置き換えたい。